ウルフノート

楽しい嬉しいはっぴー美味しい

イタリア旅行記③(ジェラートは食べるもの?映えるもの?編)

2019年10/15。私は遠い地、イタリアで肩を落としていた。

 

パスポート、クレジットカード2枚と現金半額をなくしたのだ。

 

到着してまだ二日目、さあこれからだ!というときに、シークレットポーチが体に巻き付いてないことに気が付いた。

いつだ?昨日ゲストハウスに到着して、ブラジル人のゲストと話して、「私昔ブラジル住んでたんだ、ポルトガル語少し話せるよ!ポキーニョ!(少しだけ!)マッサン!(りんご)ハハッ」と記憶にあるなけなしのポルトガル語を言った時…はまだあった!ということは…共同のシャワーだ……誰が次使ったんだろう…

考えを巡らせながら、オーナーに預かっていないか聞いたら、「ない」との返答。

終わっっったわ…ここから近いのはフィレンツェにある日本大使館…パスポート紛失届発行にこれくらいの時間がかかって…帰国までには間に合う計算だけど念のため職場に連絡しなきゃ………

人間、不思議なもので、慌てすぎると冷静になるものである。

 

とはいえ、午前中はゲストハウスで様子を見ようと、滞在者に「私のシークレットポーチを知らない?」と聞きながら回っていたら、イギリスから来た短期留学生と少し仲良くなった。美術専攻で、Japanese Animeが好きらしい。いつか日本に来たいと言ってくれた。有難い。セーラームーンの話をしていたら、オーナーに「落とし物を拾った人がいる」と声をかけられた。持ち主のもとに小走りで向かったら、若い男性が私のポーチを掲げ、「これ、君の?シャワー室にあったから、盗まれないようにとっておいた」と言った。神か。神なのか。配慮が神。

後で中身を確認したらすべて無事だった。到着したばかりなのに、早速ポカをしたことを反省しながら、留学生にお別れを言って、ロスした時間を取り戻すべくヴェネツィアの町に繰り出した。

 

まずはサン・マルコ大聖堂に向かった。もともと早めに行って空いている時に入ろうと思っていたけど、朝のドタバタがあって無理かな…と覚悟していったら、15分で入れた。ラッキー!

豪華絢爛だった。モザイク画職人に思いを馳せた。

 

小腹がすいたので、イタリアといえばこれ!ジェラートを食べた。

購入後座って、まずは記念にとジェラートの写真を撮ろうとしたら、通りすがりのおじさんに「食べて!」と笑われた。ええねん、ジェラートは撮るものでもあんねん。旅行先ではなんでも撮るねん。そう思いながらのんびり食べていたらあっという間に溶けて垂れてきた。あらま。

 

乗る予定の電車に時間があったから、ムラーノ島とサン・ジョルジョ・マッジョーレ教会に行くことにした。

ムラーノ島に行ったら、中国出身のご婦人が優雅にベンチに涼んでいてとても絵になっていたので、「あなたがここに座っている姿がとても綺麗なので、写真を撮っていいですか」と聞いて、写真を撮らせてもらった。

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ヴェネツィアングラスはそんなに興味はなかったので、街並みを眺めながら歩いていたら、ヴェネツィアンガラスでできたライトを見ているイケオジを見つけた。イタリアに来る前、一緒に話していると愉快で楽しい職場のお局さん(50)に「しんちゃん、イタリアでイケメンを見つけたら私に紹介して~!!」と言われていたことを思い出した。あのイケオジを紹介できたら私の株があがるかなと思ったが、いきなりイケオジに話しかけたら不審者になってしまうのでやめた。

サン・ジョルジョ・マッジョーレ教会(以下教会)は、海の上にある教会だ。海からヴェネツィアを見てみたいと思って、行ってみた。

期待していたより圧倒的に好みな場所だった。鐘楼から見える景色は、ジョージ像がとても映えるし、建物の配色も良い。また、教会内にあった最後の晩餐の絵画が、立体感があって面白かった。

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企画アート展もやっていたので、行ってみた。言葉(ラテン語?)が塗りつぶされている大きな本の上を蟻やらハチやらが歩いている絵がたくさんあった。ダリにテイストが似ていると思いながら、広い島内を散歩した。

 

この旅最後になるであろう船に乗る。映画の曲である「謎の少女、再び」をイヤホンから流した。もしかしたらいるかもしれないラティオスラティアスを探しながら海を眺めた。

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